予兆学研究会
第9回 予兆学研究会
主催:名古屋大学 大学院情報学研究科
開催日時:2020年11月27日(金) 15:00-16:40
終了しました
予兆と予測:風が吹くと桶屋が儲かるか?
講師 大平 徹氏
名古屋大学多元数理科学研究科教授
講演概要
我々は意識的にも無意識的にも様々に予測をしながら生きているし、また生きるために予測は重要な機能であると考えられる。そして、予測はさまざまな観測データに基づいて、理論、技術、経験などを統合して行われ、天気予報などに見られるように精度は向上を続けている。
一方、予兆は「そもそも何を観測するべきか」という問いと密接に関係していると考える。ここにおいては「事象の関係性」が重要であるが、その判断は多くの現場では人に委ねられている。
例えば、表題のことわざを真に受けて、桶屋の利益を予測するにあたって、風速を計測することをする人はいないであろう。つまり、風速は予兆の要素にはなりえないと考えられている。もしその判断に疑義があれば、実際に風速も計測し、それが利益予測には役に立たないことを示すこともできるだろう。鑑みるに予兆の評価は予測の良さ・悪さによってなされている側面があり、新たな予兆を探索する上でも予測との相互作用は重要である。
ここでは上記の視点を背景としながら、特に事象の関係性において、ことわざが現実となるような「意外さ」を持つ事例をいくつか提示して、聴衆の皆さんとともに予兆と予測について考察したい。
プログラム
2020年11月27日(金) 15:00-16:40 (15分前から入室可)
参加登録していただいた方に、
視聴URLを開催日前日までにメールにてお知らせいたします。
15:00-15:10
開会の挨拶
原 邦彦(名古屋大学 大学院情報学研究科)
15:10-16:10
講演: 予兆と予測:風が吹くと桶屋が儲かるか?
講演者:大平 徹氏(名古屋大学 多言数理科学研究科教授)
16:10-16:30
全体討論
16:30-16:40
閉会の挨拶
大平 英樹(名古屋大学 大学院情報学研究科)
参加登録
終了しました
Organizer
原 邦彦 名古屋大学 大学院情報学研究科 特任教授
Co-organizer
上出寛子 名古屋大学 未来社会創造機構 特任准教授
Web-chair
大平英樹 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
Organizing Committee
梶川裕矢 東京工業大学 環境・社会理工学院 教授
笹原和俊 東京工業大学 環境・社会理工学院 准教授
戸田山和久 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
宇澤 達 名古屋大学 大学院多元数理科学研究科 教授
大平英樹 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
武田浩一 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
時田恵一郎 名古屋大学 大学院情報学研究科 教授
石井敬子 名古屋大学 大学院情報学研究科 准教授
上出寛子 名古屋大学 未来社会創造機構 特任准教授
原 邦彦 名古屋大学 大学院情報学研究科 特任教授
お問い合わせ
原 邦彦
hara.kunihiko[at]k.mbox.nagoya-u.ac.jp
または
上出寛子
kamide[at]coi.nagoya-u.ac.jp
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